プラモの泉

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【独学】色彩技能パーソナルカラー検定モジュール1・2の勉強方法

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皆さんこんにちは、最近キャラクタープラモデルにハマっているajiroです。プラモの配色に役立ちそうなので、パーソナルカラーの勉強を始めました。

そして先日、色彩技能パーソナルカラー検定モジュール1とモジュール2に合格しました。この記事では、私が行った勉強方法を具体的にお伝えします。

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色彩技能パーソナルカラー検定とは

色彩技能パーソナルカラー検定は、日本パーソナルカラー協会(JPCA)が主催する検定で、検定の目的は公式サイトによると以下のように記されています。

色彩の基本的な理論を習得し、より実践的に「色を見分ける」ための目の訓練を行うことができる検定試験です。資格取得で様々な仕事に直接役立てることができるようになります。

www.p-color.jp

 

試験は以下の3つのグレードに分かれています。

  • モジュール1(初級)
  • モジュール2(中級)
  • モジュール3(上級)

試験は段階性なので、モジュール1から順に取得する必要があります。ただしモジュール1とモジュール2は併願可能なので、私はその両方を受験することにしました。

仕様教材

はじめに公式サイトで「モジュール1・モジュール2併願受験教材セット <過去問付き>」を購入しました。

www.p-color.jp

この教材はモジュール1・2の合格に必要な、以下の8点がセットになったものです。

  1. 色彩技能パーソナルカラー検定®公式テキスト モジュール1(初級)
  2. 色彩技能パーソナルカラー検定®公式テキスト モジュール2(中級)
  3. モジュール1配色ワークブック
  4. モジュール2配色ワークブック
  5. JPCAパーソナルカラー配色カード
  6. PCCS新配色カード199a
  7. モジュール1過去問題(2020)
  8. モジュール2過去問題(2020)

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公式テキスト モジュール1・2

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モジュール1・2配色ワークブック

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PCCS新配色カード199a・JPCAパーソナルカラー配色カード

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モジュール1・2過去問題(2020)

学習方法(モジュール1)

STEP 1 過去問を解く

学習以前に私はカラーコーディネーター検定の2級と、色彩検定の2級・3級を取得しています。(色彩検定の合格証は無くしました…)

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合格から6年近く経過していますが、色彩に関する基礎的な知識は持ち合わせていると思うので、実力を測るためいきなり過去問を解いてみました。

 

結果…78/100点

 

合格点は70点前後なので、現時点でもモジュール1に合格できそうです。過去問は半分以上が色を見て答える問題だったので、楽しく取り組むことが出来ました。

解答を確認すると、色彩に関する基礎知識を問う問題はほぼ正解していますが、パーソナルカラーに関する問題では不正解が多く見られました。

 

STEP 2 教科書を読む

次に教科書を確認しました。

モジュール1の公式テキストは全108ページですが、最初の30ページは現場のプロの紹介やパーソナルカラーの説明です。また、練習問題のページが単元ごとにあるので、それらを除いた実質的な試験範囲はおよそ50ページとなっています。

教科書は全体的に図が多く、文字が少ないので暗記する内容は多くありません。その代わり、公式サイトに記載されているように、実際に色を見分ける力を養うことを目的として教科書が作られているように感じました。

 

私は需要そうなポイントをノートにまとめながら、教科書を2回読みました。そして単元ごとの確認問題と最後の練習問題は、確実に解答できるようにしました。

 

STEP 3 過去問の再確認

教科書の内容が理解できたので過去問をもう一度解いて、間違えた問題は何度も見直しました。

 

以上の3ステップで学習は終了です。

所要時間はおよそ5時間でした。

学習のポイント

モジュール1の試験で問われる色彩に関する知識は、色彩検定3級よりも基礎的な内容なので、容易に理解できるはずです。

この試験では「最も顔の印象が強く見える青はどれか?」というように実際に色を見て答える問題が出題されます。このような問題は自分の感覚で答えるのではなく、彩度が顔の印象に影響するという知識を使って「最も彩度が高い青はどれか?」と問題文を置き換えてから解答するよう心がけてください。

 

色を見分ける問題を解くポイントは以下の3点だと思います。

  1. 実際の色を見ておおよその4属性(色相・彩度・明度・清濁)を判別できる
  2. 色の4属性が顔の見え方に与える影響を理解する
  3. 色の4属性とフォーシーズンの関係を覚える

1の色の属性の判別能力を身に着けるには、教科書の練習問題や過去問を繰り返し解いて、目を慣らすのが有効だと感じます。配色カードを実際に切り貼りする「配色ワークブック」に取り組めば更に力が付くはずです。(私はあまり時間が無かったので、ワークブックは使いませんでした。)

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配色ワークブック

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JPCAパーソナルカラー配色カード

2、3のパーソナルカラーに関する知識はこの試験の本質であり、色彩検定やカラーコーディネーター検定の範囲外なので、確実に理解する必要があります。特に教科書56ページと87ページの表は重要だと思ったので、しっかり暗記しました。

言い換えれば、すでに色彩検定3級程度の実力がある方は、以上の3つのポイントに尽力すれば合格に大きく近づくはずです。

 

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学習方法(モジュール2)

STEP 1 教科書を読む

モジュール2の過去問を軽く眺めてみた所、今の知識では太刀打ちできそうになかったので、初めに教科書を読んで知識を身につけることにしました。

参考資料や練習問題を除いた、実質的な試験範囲はおよそ60ページです。

モジュール1の時と同様に、重要そうなポイントをノートにまとめながら教科書を2回読みました。

 

以下に教科書の各章を読んで感じたことを記します。

 

1. 色の属性と効果

色の4属性(色相・明度・彩度・清濁)が顔の見え方に及ぼす効果を学びます。

モジュール1では各属性につき8個程度の効果を学習しましたが、モジュール2では20個程度の効果を学習します。また、複数の属性を組み合わせた場合の効果も紹介されています。この章の内容は、色を見る問題の解答に不可欠な知識なので、しっかりと覚えてください。

 

2. 表色系

PCCS・マンセル表色系とJIS慣用色名を学びます。

試験では、色を見てそのPSSC値やマンセル値を選択する問題が出題されるので、十分な理解が必要だと感じました。特に、マンセル値の彩度は色相によって異なるので、各色相の最大彩度は大体でいいので覚えておいた方がよいでしょう。

JIS慣用色名は代表的な32色を学びます。それほど多くの色数ではありませんが、試験では色の由来も問われるので油断は禁物です。

 

3. 色が見えるしくみとパーソナルカラー

「光源・物体・目」について学びます。

モジュール1より発展的な内容ですが、色彩検定3級より基礎的な内容なので、問題なく学習できるはずです。

 

4. 配色法

代表的な配色法と色彩調和論について学びます。

配色法は「トーンオントーン配色」と「トーンイントーン配色」の違いを理解して「カマイユ配色」と「フォカマイユ配色」の見分けが出来れば大丈夫だと思います。

色彩調和論は代表的な3つを学習します。試験で出題される暗記問題の中で、再頻出ポイントだと思われるので確実に覚えてください。

 

5. フォーシーズン分類

フォーシーズンの属性とイメージについて学習します。

各シーズンの「表現しやすいスタンダードなイメージ」は、色を見て答える問題の解答に不可欠なのでしっかりと理解する必要があります。

 

6. パーソナルカラー分析診断を体験しよう

実際のパーソナルカラー診断の流れを学習します。

具体的な診断方法よりも、87ページの「フォーシーズン分類と属性の関係」の方が試験に出題されそうな気がしました。

 

STEP 2 過去問を解く

教科書の内容をだいたい理解して練習問題を覚えたので、過去問に取り組みました。

結果は合格点だったので一安心ですが、提示されたマンセル・PCCS値の色を選択する問題(問題5)と、提示された条件に当てはまる色を選択する問題(問題9)で誤答が多かったです。

 

STEP 3 教科書の再確認

過去問で間違えた問題を教科書で再度確認して、理解を確実にしました。

 

以上の3ステップで学習は終了です。

所要時間はおよそ15時間でした。

 

学習のポイント

モジュール2の試験も知識問題と、実際に色を見て解答する問題が出題されます。

知識問題はモジュール1よりレベルは上がりますが、色彩検定3級よりも基礎的な内容なので、容易に理解できるはずです。

実際に色を見て答える問題は、「肌に血色が出て、軽快でスポーティーな印象の色はどれか?」というように、示された条件に当てはまる色を選択する問題が難しいと思いました。この問題もモジュール1と同様に感覚で答えるのではなく、教科書の知識を利用して解答する必要があります。

色を見分ける問題を解くポイントはモジュール1と同様ですが、モジュール2では複数の条件が組み合わさった問題が出るので、より確実な理解が必要です。特に教科書p.18~p.27、p.68~p.75、p.87の内容は非常に重要だと思うので、しっかりと暗記するようにしてください。

なお、モジュール2の学習時にも配色ワークブックは使用しませんでした。色を見分ける問題が苦手な方や、時間に余裕がある方は取り組んだ方が良いのですが、ワークブックを使用しなくても合格は十分に可能だと思います。

他の資格との難度比較

私が取得している他の色彩に関する資格と、難度を比較してみました。

以下は私の体感なので参考程度にしてください。

 

(難しい)

  1. カラーコーディネーター検定2級
  2. 色彩検定2級
  3. 色彩検定3級
  4. 色彩技能パーソナルカラー検定モジュール2
  5. 色彩技能パーソナルカラー検定モジュール1

(易しい)