皆さんこんにちは、ajiroです。
今回は、半光沢とつや消しクリアーの仕上がりを比較してみました。
また、下塗り塗料のつやの度合いと、トップコート後の仕上がりの関係も観察してみました。
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はじめに
私がプラモデルを作る際は基本的に、塗装の最後につや消しか半光沢のクリアーを吹いて、表面の光沢を整えます。その際、下に塗った塗料のつやが違うと、仕上がりのつやも若干違うように感じます。
そこで今回は、つやの違う塗料を4種類用意して、その上に半光沢とつや消しクリアーを吹き、仕上がりの違いを観察します。また、光沢塗料にフラットベースをどれだけ混ぜると、半光沢/つや消しクリアーを吹いた後の仕上がりに近づくのかについても検証してみます。
検証方法
はじめに、つやの異なる以下の4種類の塗料を用意します。塗料は水性ホビーカラーです。
- H2:ブラック(光沢)
- H2:ブラック+H40:フラットベース5%(光沢に近い半光沢)
- H2:ブラック+H40:フラットベース10%(つや消しに近い半光沢)
- H12:つや消しブラック(つや消し)
※よく使う塗料はあらかじめ希釈して、ドロッパーボトルに入れてあります。
次に、12本のPS樹脂のスプーンを用意して、各塗料3本ずつエアブラシ塗装しました。
希釈率は、塗料:うすめ液=1:1.2(重さベース)で、3回塗装しました。
その後、スプーンを4本ずつ半光沢/つや消しクリアーでエアブラシ塗装します。(4本は比較に使用するのでそのままです。)
希釈率は、クリアー:うすめ液=1:0.8(重さベース)で、2回塗装しました。
最後にスプーンを以下のように分類して、表面の状態を比較してみます。
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結果
クリアコートしない場合
クリアコートしないスプーンの様子は以下の通りです。
半光沢クリアーでコートした場合
半光沢クリアーでコートした場合、下地塗料のつやが違うと、コート後の表面のつやも若干異なることが分かりました。
ただし、写真だとほとんど同じに見えます。
つや消しクリアーでコートした場合
つや消しクリアーでコートした場合も、ほとんど同じ仕上がりです。
下地にH12のつや消しクリアーを塗ったスプーンは、他より若干つやが少ないように見えます。
半光沢クリアーとフラットベースの比較
半光沢クリアーでコートすると、フラットベースを5%添加した塗料と似たような仕上がりになりました。
つや消しクリアーとフラットベースの比較
つや消しクリアーでコートすると、フラットベースを10%添加した塗料と似たような仕上がりになりました。
H12のつや消しブラックを塗装したスプーンと比較すると、つや消しクリアーでとコートしても完全につやは消えないことが分かりました。
全体の比較
全てのスプーンを並べてみました。
まとめ
今回は、つやの違う塗料を用意して、その上にクリアーを吹き仕上がりの違いを観察しました。また、塗料にフラットベースをどれだけ混ぜると、半光沢/つや消しクリアーを吹いた後の光沢に近づくのかについても検証しました。
その結果、下地塗料のつやと仕上がりのつやは比例することが分かりましたが、大きな差は無いようです。
また、半光沢クリアーはフラットベースを5%添加した塗料と、つや消しクリアーはフラットベースを10%添加した塗料と似た光沢になることが分かりました。
ただし、塗装の仕上がりは、希釈率や塗装回数、吹き付け方によって変化するので、環境が変わると仕上がりに違いが出るかもしれません。