皆さんこんにちは、ajiroです。
今回はシンワ・セリア・ダイソーのステンレスものさしの比較レビューを行います。
この記事では測定機器の老舗であるシンワのものさしと、100円ショップのものさしはどのような点が違うのか、またダイソーとセリアで違いはあるのかをお伝えします。
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仕様の比較
今回はこちらの3種類のものさしを比較します。
上からシンワ、セリア、ダイソーの商品です。
長さはどれも15cmで、材質はステンレス製です。
シンワ製のものさしは「13005 / 直尺 シルバー 15㎝ 赤数字入 JIS」です。
最小目盛の比較
最小目盛りは、シンワとダイソーが0.5㎜、セリアが1㎜です。
ただし、ダイソーは0.5㎜の目盛が5cm分しかありません。
目盛精度の比較
シンワ製のものさしはJIS1級品で、公式サイトによると長さの許容値は±0.15mmとなっています。
100円ショップの2点にJISマークはついておりません。
精度が気になったので、シンワ製を隣に置いて、目盛に差があるのかを調べてみました。
私が見た限りでは目盛りの差は確認できませんでした。
100円ショップのものさしでも、目盛の精度は十分であることが分かりました。
表面状態の比較
表面は100円ショップの2つは金属光沢があります。
これに対してシンワ製はつや消し加工されているので、反射が少なく目盛りが読みやすいです。
※シンワ製のものさしの全てがつや消し加工されているわけではなく、100円ショップと同じような表面の製品が、少し安価で販売されています。
裏面の比較
裏面は、シンワとセリアは他の単位の変換表が付いています。
ダイソーのものさしに変換表はなく、表と同じ目盛りがついています。
幅の比較
幅はシンワとセリアが1.5mm、ダイソーが1.8mmでした。
重さの比較
ものさしの重さは以下の通りです。シンワ製が一番軽量でした。
なお、シンワの公式サイトによると重さは10gとなっています。はかりの誤差なのかものさしの誤差なのかは分かりませんが、今回は実測値を表記しました。
- シンワ:9.74g
- セリア:19.45g
- ダイソー:15.93g
厚さの比較
厚さの比較を行いました。測定は難しそうだったので、朱肉を付けて厚みを目視しました。
重さと同じで、シンワ < ダイソー < セリアの順に厚くなっていました。
価格の比較
税抜き価格は以下の通りです。シンワ製の価格は標準小売価格なので、通販サイトではもう少し安く購入することができます。
- シンワ:380円
- セリア:100円
- ダイソー:100円
仕様まとめ
仕様を以下の表にまとめます。
シンワ | セリア | ダイソー | |
---|---|---|---|
最小目盛 | 0.5mm | 1mm | 0.5mm ※1 |
JISマーク | あり (JIS1級) | なし | なし |
表面状態 | つや消し ※2 | 金属光沢 | 金属光沢 |
裏面 | 単位変換表 | 単位変換表 | 目盛り |
幅 | 1.5mm | 1.5mm | 1.8mm |
重さ | 9.74g | 19.45g | 15.93g |
厚み | 薄い | 厚い | 基準 |
税抜き価格 | 380円 | 100円 | 100円 |
※1 目盛があるのは5cmまで
※2 つや消しではない製品もある
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実際に使ってみて
手触り
シンワのものさしは表面・側面共になめらかで、エッジに指を当てても引っ掛かりが全くありません。
ダイソーとセリアはエッジに指をあてると、引っ掛かりを感じる部分がありました。
実用上は全く問題ありませんが、不用意に扱うと指やものさしが触れる部分を傷つけるかもしれません。
マスキングの細切り
実際の使用を想定して、マスキングテープを2㎜幅にカットしてみました。
カッターマットは自作しました。
テープの仕上がりはどのものさしを使っても同じでしたが、作業はシンワ製が一番快適に行えました。
ものさしが薄くて軽いので、精密な動作がやりやすいと感じました。
一方でセリアのものさしは厚くて重いので、細かな作業がやりにくかったです。
また、ものさしが厚いため落ちる影が大きくなり、切断面が見えにくくなるというデメリットもあることが分かりました。
線を引く
0.3㎜のシャープペンを使って、直線を引いてみました。
直線はどれも滑らかで、線が乱れたりペンが引っ掛かることはありませんでした。
線に大差はありませんでしたが、作業性はマスキングテープの時と同じでシンワ製が一番良く、セリア製が一番悪かったです。
段ボールを切る
大型のカッターナイフで、段ボールを短冊状に切ってみました。
この作業はダイソーのものさしが一番快適に行えました。
ものさしに幅があるので、しっかりと押さえることが出来たからです。
これまでとは違い、この作業はシンワ製が一番やりにくかったです。
ものさしが薄くて軽いので、しっかりと段ボールを支えることが出来ず、力を入れるとものさしがたわんでしまいました。
100均ものさしの意外な使い方
今回の検証では、セリアのものさしは細かな作業には向いていないと私は思いました。
しかし、その高い剛性は紙やすりの当て板に向いているのではないでしょうか。
実際に両面テープで紙やすりを貼りつけてみました。
なかなかいい感じです。
平面がしっかりとしてたわみにくいので、細かなパーツのエッジ出しに使えそうです。
ゴッドハンドのステンレス製の当て板が2000円以上することを考えると、かなりお手頃だと思います。
ものさしの幅が15㎜なので、ゴッドハンドのFFボード専用両面テープを使うこともできます。
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まとめ
シンワ製
エッジの滑らかさやものさしの薄さなどの、目には見えないところまでこだわった製品で非常に扱いやすかったです。
表面がつや消しで目盛りが読みやすいので、精密な作業を行うのならこれが一番だと思います。
100円ショップのものさしの3倍以上のお値段ですが、その差はたったの280円で価格に見合う性能は十分持ち合わせているので、迷ったらこちらの購入をおすすめします。
ダイソー製
他のものさしより幅があるので、力を入れて物を押さえる場面で活躍できます。
指の太い人や手の大きい人はシンワより使いやすいかもしれません。
個体差かもしれませんが、セリアと比べるとエッジの処理が滑らかでした。
セリアより薄くて0.5mmの目盛もあるので、値段を押さえつつ細かい作業を快適に行いたい方は、ダイソー製がおすすめです。
セリア製
分厚いので細かい作業は苦手に感じましたが、剛性や耐久性は一番なので過酷な環境で輝くかもしれません。
また、紙やすりの当て板など、剛性を生かしたものさし以外の利用方法を探してみると面白いと思います。
今回は3種類のものさしの比較レビューを行いました。
100円ショップのものさしでも目盛りは正確で、充分に使える品物でしたが、細かな仕上がりや作業性はシンワが際立っていました。
しかしながら、どのものさしにも得意な所があるので、目的に応じて使い分けるのが一番だと思います。